派遣社員の4割は正社員を希望している
2017年10月に実施した厚生労働省の調査によると、派遣で働く人の約4割は正社員で働きたいと希望していることが分かった。
今後の希望する働きかたとしては、正社員が39.6%、派遣が26.8%、パート等の直接雇用が5.4%とのことです。【日本経済新聞10月18日掲載】
当社の現状からいえば、今働いている派遣先でそのまま正社員になりたいと思う人は4人に一人すなわち25%程で残りの15%の方は、もしいい会社、受け入れ先があれば正社員になりたいといったそんな感じかと思います。
ところが抵触日を迎える方を派遣先企業に直接雇用のお願いをしても、なかなか受け入れてもらえないのが現状です。ですので、法律を考えた目的や趣旨(非正規→正規へ)はなかなか達成できませんよね。
おそらくどの派遣会社も同じような内容なのではないかと、想像しております。
また、派遣社員として働いている年齢層ですが、これは40歳〜44歳がもっとも多く全体の16.5%を占めています。5年前の調査では、35歳〜39歳の方の比率が最も高かったらしく19.2%を占めていたとのことです。
もしその人たち(当時35歳〜39歳)が、その当時から5年間ずっと派遣で就業していたとすると、当然年齢は5歳あがるので、このデータもある意味うなずけますね。
最後に派遣社員の平均賃金は時給換算で1,363 円とのことです。これは大都市圏と地方では全く異なりますので一概にはいえませんが、人材不足をおぎなう雇用の調整弁としての派遣という意味で、こちらも急激に単価がアツプしているのも事実です。
しかし、それでもなかなか配属出来ないというのが、派遣会社の正直な現状と悩みであるといえるでしょう。