ありがとうが溢れるあたたかいお葬式を…。
企業特集Vol.04 セレモニースクエア大光
本日は小松市にある創業から100年以上も続く、セレモニースクエア大光さんを訪問して、いろいろとお話をおききしてきました。
—重吉社長こんにちは。久しぶりにお伺いしましたが、館内がかなりオシャレに改装されましたね。
そうですね。今から3年程前から少しずつリニューアルしてきまして、時間がかかりましたがやっと思い通りに完成することができました。
—ところで100年以上の長い歴史の中で、一番大きな転機となったのは、どんなことだったんですか?
そうですね。今から20年程まえから、従来のお寺さんや自宅で葬儀を執り行うやり方からセレモニー会館や葬祭会館のような施設での葬式に変わってきたのが一番大きいですね。その流れを受けて前社長がこの施設を15年前に建設することに決めたのです。
—その時社長は何をしていらっしゃったんですか。
私は当時26歳で、東京で社会人野球(ノンプロ)の選手をしており、野球づけの毎日でした。突然前社長からセレモニーホールのような葬祭会館を作るから、一緒に手伝ってくれないかという連絡がありまして…
当時チームには若い選手がどんどん入ってきて競争も厳しくなってきており、また私は長男でしたので、そろそろ郷里に帰って家業を継ごうと決心して、小松に戻ってきたのです。
—そうだったんですね。少年野球の監督をされているとは聞いていましたが、まさかノンプロの選手だったとは存じあげませんでした。失礼しました。笑
私は現在42歳ですので、小松に帰ってきてからこのセレモニーホールとともに15年が経過したという感じです。時が経つのは早いですね。現在はセレモニースクエア大光という名前に変更しました。
—ところで御社の経営方針や思いを聞かせてください。
弊社では、最後の恩返しのお葬式を「感謝の気持ちが溢れるあたたかいものに」と考えております。
亡くなられた方をおくるだけではなく、ご家族の方の「ありがとう」という感謝の気持ちが溢れるお葬式、そしてお集まりいただく皆様から「あったかいお葬式だったね」と言っていただけるようなお葬式にすることが私たちの想いです。
近年は、ご家族の都合ばかりが優先されお葬式の小規模化や軽視化も進み、お葬式はいらないという声まで出てきました。
亡き人をないがしろにせず「命は尊いもの、お葬式は尊いもの」ということを伝え続け、後世に「正しいお葬式を残していくこと」も長い間お客様から選ばれ続けた弊社の使命です。
—この前、産業展示館での学生のイベントで、社長自ら熱心に会社説明されているのを拝見しましたが、新卒の採用にも力を入れていらっしゃるんですね。
そうです。この業界は特殊なところがありますので、なかなか若い人に受け入れてもらえないんですが何も企業努力をしなければそれまでですので、最近ではインターンシップもやっており少しずつではありますが、参加してくれる学生さんも増えてきました。実際来年の春には一人入社することになっているんですよ。
—そうですか。よれはよかったですね。
確か名古屋にあるご同業社様で、中途採用がなかなか難しいのと、入ってきてもすぐ辞める人が多く、思い切って新卒に切り替えて活動したら毎年定期的に何人かが入社してくれるようになって離職率もほとんどないという事例をセミナーできいたことがあります。
もしかしたら新卒のほうがいいのかもしれませんね。
—最後に将来の抱負を聞かせてください。
抱負というほど大げさなものではありませんが、今までどおり地元に密着して、一つひとつのお葬式を丁寧にさせていただき、残されたご家族から、あたたかい葬式やったね。ありがとうといわれ続ける葬儀屋でありたいと思います。
—重吉社長、本日はお忙しいところお時間をいただきありがとうございました。
後記
重吉社長とは、これで6〜7年ほどお付き合いさせていただいておりますが、きちんとした素晴らしい考えの方だと感じております。私は金沢在住なので実際には難しいかもしれませんが、私の葬儀はこのような素晴らしい社長のいるこの施設でやれればなあと、訪問するたびに感じさせる会社です。